CAGRとは?年平均成長率の計算式と読み方を具体例でわかりやすく解説

CAGRは、売上や顧客数が数年間でどれくらい伸びたかを、1年あたりの平均成長率に置き換えて見る指標です。単年の増減に振り回されず、期間全体の成長ペースを比較したいときに使います。

CAGRの意味と計算式

CAGRは、Compound Annual Growth Rateの略で、日本語では年平均成長率と呼びます。開始時点の数値が終了時点まで、毎年同じ割合で複利成長したと仮定して計算します。

CAGR =(終了値 ÷ 開始値)(1 ÷ 年数) − 1

たとえば、売上が1,000万円から1,331万円へ3年間で増えた場合は、(1,331 ÷ 1,000)(1 ÷ 3) − 1で、CAGRはおよそ10%です。

📌読み方:「3年間で合計33.1%増えた」ではなく、「毎年10%ずつ複利で伸びた場合と同じ成長」と解釈します。

具体例で計算する

項目数値
開始値1,000万円
終了値1,331万円
期間3年
CAGR約10%

実績を比較するときは、開始月と終了月をそろえ、年数の数え方を先に決めます。期間がちょうど3年でないときは、月数を12で割って年数に換算すると計算がぶれません。

ExcelでCAGRを求める方法

開始値がB2、終了値がC2、年数がD2に入っているなら、次の式で計算できます。

=(C2/B2)^(1/D2)-1

結果をパーセント表示にすると、10.0%のように読みやすくなります。開始値が0のときは割り算ができないため、前年差や累積増減率など別の指標を使います。

事業計画での使い方

複数の事業や期間を比べる

売上規模が違う事業を比較するとき、増加額だけでは大きな事業が有利になります。CAGRを併記すれば、規模と伸び率を分けて確認できます。

目標を年次計画へ分解する

3年後の売上目標から必要なCAGRを逆算すると、年度ごとの目標を置きやすくなります。そこから受注件数、商談数、商談化率などの先行指標へ分解します。

実績と計画の差を見る

計画のCAGRと実績のCAGRを並べると、成長ペースの差を把握できます。差が出たときは、受注単価・案件数・継続率など、売上を構成する要素まで掘り下げます。

CAGRを見るときの注意点

  • 途中の急増や急減が平均化されるため、年度ごとの推移も確認する。
  • 開始値が小さい場合、少額の変化でCAGRが大きく見える。
  • 市場規模や利益率を含まないため、CAGRだけで事業の良し悪しを判断しない。
  • 売上、顧客数、利益など、何の数値を計算したCAGRかを明記する。

よくある質問

CAGRと毎年の成長率は何が違いますか?
毎年の成長率は各年の変化を示すのに対し、CAGRは開始値と終了値から期間全体を一定の複利成長率に置き換えた指標です。途中の増減は分かりません。
CAGRはマイナスになりますか?
終了値が開始値を下回れば、CAGRはマイナスになります。売上や顧客数が減っている期間の平均的な減少ペースを確認できます。

まとめ

CAGRは、複数年の成長を年率に置き換えて比較する指標です。計算式は「終了値 ÷ 開始値」を年数分の1乗にして1を引きます。CAGRを使うときは、年度ごとの推移や利益率も合わせて確認すると、数字の見かけに惑わされません。

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