5W2Hは、5W1HにHow many(どれくらい)とHow much(いくらで)を加えた実行管理向けのフレームです。営業代行、テレアポ、インサイドセールスのように、件数・歩留まり・工数・費用を同時に見る必要がある仕事では、5W1Hだけでは管理が足りません。本記事では、5W2Hを営業KPI管理へどう落とし込むかを、実務中心で整理します。
5W2Hとは何か
5W2Hとは、When、Where、Who、What、Why、Howに加え、How many(どれくらい)とHow much(いくらで)を含めて、施策や業務を具体化するフレームです。意味だけ見ると単純ですが、営業代行やテレアポの現場では、この2つがあるだけで計画の粒度が一段上がります。
たとえば「展示会後に追客を強化する」では実行になりません。いつまでに、誰が、どのリストへ、どのような架電とメールを行い、何件の接触と何件の商談化を目指し、いくらの工数と予算を使うのかまで落とす必要があります。5W2Hは、そこまで具体化するための型です。
5W1Hとの違い
5W1Hは情報整理向け、5W2Hは実行管理向けと考えると分かりやすくなります。営業の現場では、5W1Hで案件情報を整理し、5W2Hで施策を動かす流れが使いやすいです。特に営業代行では、件数と費用が曖昧な施策は改善しにくく、評価もしづらくなります。
| 項目 | 5W1H | 5W2H |
|---|---|---|
| 主な目的 | 情報整理 | 施策設計・実行管理 |
| 強い場面 | 報連相、議事録、ヒアリング | KPI設計、施策計画、予算管理 |
| 追加される視点 | なし | 数量、費用 |
営業代行・テレアポでの活用場面
- 月間の架電施策を計画するとき
- 新規記事群の制作とCV導線を設計するとき
- 展示会後のフォローアップ施策を回すとき
- 営業代行会社へ依頼内容を伝えるとき
- 週次改善会議で次の打ち手を具体化するとき
営業代行の発注側と受託側で認識ズレが起きるのは、WhatとHowだけ共有して、How manyとHow muchが曖昧なときです。何をやるかは決まっていても、どれくらいの量で、どれくらいの予算感で、どこまで求めるのかが曖昧だと、後から「想定と違う」が起きやすくなります。
5W2Hで実行計画を作る方法
| 要素 | 営業施策での書き方例 |
|---|---|
| When | 8月第2週から4週間 |
| Where | 展示会獲得リード、問い合わせ未商談リスト、既存記事群 |
| Who | インサイドセールス2名、営業企画1名、記事担当1名 |
| What | 再架電、フォローメール、記事CTA改善、商談日程調整 |
| Why | 展示会後の放置リードから商談機会を回収するため |
| How | 優先度別にリストを分け、スクリプトA/Bテストを実施する |
| How many | 対象800件、架電1600回、メール3パターン、商談20件目標 |
| How much | 工数80時間、外注費30万円、広告追加費0円 |
この粒度まで書けると、施策の実行可否と改善余地が見やすくなります。営業チームでよくあるのは、How manyが抜けて“気合いの計画”になることと、How muchが抜けて“実現性のない計画”になることです。5W2Hは、その両方を防ぎます。
KPI管理へ落とす考え方
5W2HをKPI管理で使うときは、How manyを活動量だけでなく歩留まりまで見ることが重要です。たとえば、架電件数、接続件数、課題一致件数、商談化件数、受注件数といった流れで見れば、どこが詰まっているかを判断しやすくなります。How muchでは、アポ単価だけでなく、商談単価、受注単価、社内工数まで含めると、判断の質が上がります。
よくある失敗
| 失敗 | 問題 | 対策 |
|---|---|---|
| How manyが件数だけ | 質の悪化に気づけない | 歩留まり指標も入れる |
| How muchを見ない | 採算が崩れる | 工数と外注費を併記する |
| Whoが曖昧 | 責任分界がぼやける | 担当者と承認者を分ける |
| Whyが弱い | 施策の優先順位が下がる | 目的を一文で言い切る |
よくある質問
まとめ
5W2Hは、営業代行・テレアポ・インサイドセールスの実行計画を、件数と費用まで含めて具体化するためのフレームです。5W1Hが情報整理の型だとすれば、5W2Hは施策運用の型です。特に営業の現場では、誰が、何を、なぜ、どれくらい、いくらでやるのかまで明確にしないと、改善しにくい施策が増えます。KPI管理とセットで使うと、施策の再現性が高まりやすくなります。
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